ロードバイクで九州1周してきた!  ~3日目~ 竹瓦温泉・別府地獄めぐり編

2020年3月 九州1周
3日目  ~竹瓦温泉・別府地獄~

朝6時

携帯のバイブで目が覚める。

そしていつもの朝食無料サービスで、

食パン2枚とポテトを皿いっぱいに持ってくる。

こうして快活CLUBで朝食を食べていると、

「あぁ、今旅しているんだなぁ」と思う。

快活CLUBが自分の旅にしっかり染み付いているのがなんとも言えない。

朝食、トイレをすまし、

よし、ひとっ風呂浴びてくるとしよう。

別府に来たからには入っておきたかった湯が3つあった。

一つ目は、昨日行ったバリエーション豊かと噂のひょうたん温泉、

2つ目は、全国でも珍しい泥湯温泉、明礬温泉別府健康ランド、

そして3つ目は これから行く140年続く市営の公衆浴場、竹瓦温泉だ。

快活CLUB別府店から竹瓦温泉までは自転車で約5~10分ほど。

朝6時過ぎの早い時間帯だが、

隣に走る国道10号はトラックやバスなど多くの車がせわしなく走っている。

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年季の入った木造建築、、、、、かっこいい!!!!(小並感)

ジブリの世界で出てきそうな雰囲気の建物見ているだけでも楽しめる。

なんと入浴料は100円。

とてもリーズナブルな価格だ。

東京にこのような温泉があればとんでもないことになってしまうだろう。

中へ入ると大きな板の間のスペースがあり、そこが休憩室兼受付になっている。

端っこにはテレビと畳の場所もあり少しでも横になったら、ある日のしまリンになってしまいそうだ。

湯船の温度は公衆浴場らしい?かなり高め。

体を洗いかけ湯をしてから湯の中へゆっくりと使っていくと、

半分寝ぼけている頭が一気に覚めていく。

そしてじんわりと汗が出てくる。

このなんとも言えない、体が熱湯に包まれ目が覚めていく感覚を知ってしまうと、朝風呂が癖になってしまいそうだ。

結局1時間ほど湯船に浸かっていてふやふやになってしまった。

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地元客しかいない静かでのんびりとしたこの空間でテレビを見ながら涼む。

観光客はこの時間には来ないようだ。

さて、今は風呂上り喉も乾き水の入ったボトルも外だ 。

そして視界にはキンキンに冷えていそうな牛乳が、、、、

思わず財布を取り出し自販機へ投入。

そして手を腰に当て牛乳をグイっと一気飲み!!!!

ここまでテンプレ。

あぁ、、、、この風呂上がりの1杯が堪らなく美味い。

ふと、端の方に竹瓦温泉の資料が展示されているのが目に入る。

引き寄せられるかのように展示物を眺め入る。

古い建物にはその土地や建物の歴史などが展示されているが、結構詳しくまとめられている。

面白くてついつい見入ってしまうこともしばしばだ。

焦らずのんびりした旅にしようと決めていたけれど

今回はさすがにゆっくりしすぎた。

名残惜しくも毎日来たい竹瓦温泉に別れを告げ、出発する。

別府の最も有名な観光といえば地獄めぐりだ。

徒歩の観光客は1日がかりになってしまいそうだが、自分は機動力抜群の自転車

やはり徒歩は数キロの移動となるとバスなど公共交通機関を使うことになり、

車やバイクでは駐車場の場所を探したりといろいろ神経を使う。。。

となると観光するには自転車がちょうどよいのだ。

レンタサイクルも多くの観光地でも始めているらしい。

とりあえず爆速で回ってしまおう。

平日といえど春休み、大学生らしき多くの若者が地獄に訪れている。

地獄周辺のお土産屋も繁盛している模様。

地獄へ入るにはそれぞれ入場料の400円を払わなければならないが、

6つ以上の地獄をめぐるのならば共通券が2000円である。

せっかくなのですべて行ってみるとしようと共通券を購入。

まずはほかの地獄とは少し離れた場所にある血の池地獄と竜巻地獄から行くことに、

いろいろなところから蒸気が噴き出している道路を走り抜け、

ひときわ蒸気が立ち上っている場所に到着だ。

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血の池地獄

もくもくと煙が赤い池か噴出している。

隣には足湯ができるスペースがあり、若者グループがのんびりとくつろいでいる。

地獄の方へ近づいてみると、、、、

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んん? あれ?あんまり思っていたのより赤くない???

血の池地獄、、、、、確かに赤いがちょっと期待しすぎてしまっていた。

しかし地獄というだけあってかなり熱く近くに立っているだけで汗をかいてしまう。

ちょっとがっかりしながらも次の竜巻地獄へ!

血の池地獄から竜巻地獄は徒歩30秒ほど、、、

というか隣の敷地だ。

竜巻地獄は俗にいう間欠泉の一種らしい。

自然に噴き出す間欠泉なので運が悪いと時間がかかってしまうなあ、と思っていた。

しかし来たところ、ここはなんと約15分ごとに噴出しているらしい。

これはありがたい!

こんなポンスカでる間欠泉はほかにはないそうだ。

以前 諏訪湖に訪れた際にも間欠泉を見る機会があったが、

あれは人工的に噴出させたもので

自然に発生している間欠泉は初めて見る。

到着して7分後。

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シューーーという音ともに

お湯が勢いよく飛び出してきた!

あ、熱い。。。

かなりの迫力で自分も含め前列にいる人たちは一歩後退り。

風向きによってお湯や蒸気がこっちに飛んできてメガネの人はレンズが真っ白に曇ってしまっている。

本来はもっと高くまで噴き出すようだが、高く上がりすぎて周りの建物や木々にあたってしまうため石段で囲ったらしい。(タクシードライバーの方曰く)

お次は白池地獄へ。

竜巻地獄からは3kmほどだが斜度5%が地味に続く。

3月だが半袖でもよいぽかぽかした気温、短い坂だがじっとりと汗ばんでしまう。

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なかなか 和風な建物だ。

受付を済ませ進むとすぐに地獄と庭園が広がっていた。

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異世界の泉だ。。。

整備の行き届いた日本庭園の中に幻想的に広がる白池地獄。

これは果たして地獄と呼んでよいのかと疑ってしまう。

底の方に青みがかった白い物質が沈殿していてこの綺麗な地獄を作り出しているそうだ。

ここ白池地獄には、どうぶつの森で淡水界のレジェンド「ピラルク」を生で見ることができるピラルク館や、アマゾンなどに生息している熱帯魚のたちを観察することができる熱帯魚館などいろいろ見学できるものがある。

一通りぐるりと回り、お次はかまど地獄

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大きなかまどと鬼がお出迎え。

かまど地獄は、遥か昔から地獄から噴き出す蒸気でお米を炊いていた事が由来になっているとのこと。

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暑そう。

ここはいろいろなところに従業員さんがいらっしゃり、

1~6丁目まである地獄を面白可笑しく説明してくれる。

一通り周りすぐ隣にある鬼山地獄へ。

ここ鬼山地獄は別名「ワニ地獄」とも呼ばれ、クロコダイルやアリゲーターなどの多くの種類のワニが飼育されているようだ。

なんと4m近くある巨大なワニもいるらしい。

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気持ちよさそうに日向ぼっこしている。

全く動かない、、、、ちょっと羨ましい。

一つの大きなプールにワニが引きめしあっている場所もあり、ここに飛び込んだら秒で死んでしまうのだろうか。

一組のカップルの女性が「きゃー!こわあぁぁいぃ!!」と連呼していたが、実際全く恐怖は感じているようには見えず男性も冷たい反応で、

傍から見ているとかなり滑稽だ。

思わず草を生やしかねない。

さて、いよいよ残り地獄も少なくなりお次は地獄最大の「海地獄」へ

入るとすぐに異様に大きな蓮の池が広がっている。

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大きな売店を抜けていくと一際大きな湯気が上がっていて、、、、

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一見涼しげなコバルトブルーの地獄が!

実際そんなことはなく熱気と蒸気で周囲は激熱、カメラのレンズが曇る、曇る。

かなりの大迫力で見た目と温度の違いからか現実かどうか錯覚しそうだ。

地獄が眺めながら軽食が食べれるところで温泉卵と温泉プリンを食べながら一休憩。

ここは地獄だけでなく温室で大鬼蓮を育てているらしい。

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小さい子供なら乗れてしまいそうな蓮もちらほら。

室内はぽかぽか暖かく横になったら思わず寝てしまいそうだ。

そして最後の地獄「鬼石坊主地獄」へ

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なんか、、、、地味。。。。。

でもかわいい。

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ほかの竜巻地獄などと比べると規模も小さく、ポツポツと地面から噴き出しているだけだ。

ちょっとほっこりしてしまう。

岩と岩の間から蒸気が噴出していて、昔おにがここで休憩し温まったとのこと。

売店で名探偵コナンでも登場した饅頭を買いまたまたのんびり一休み。

もちもちであんこが甘く、暖かいお茶が欲しくなってしまった。

地獄めぐり、意外と時間がかかってしまった。

いろいろ見どころが多くあって、すべての地獄は似ているところがあってもどれも同じものはなくとても面白かった。

こんな場所は普段絶対に行くこと、見ることはないので貴重な体験となった。

只今午前12時ちょうど、

今日入りたい温泉は由布院温泉と明礬温泉のあと2つ。

午前中のうちに湯布院の方へ向かいたい、、、、

さて、どうしたものか。。。

つづく

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