携帯のバイブ音より、、、早く目が覚めた。
早速意識は怪しいが、水と朝飯を頬張り自律神経を活発化させる。
テントの外に出てみるとほのかに東の方向が明るい。
・・・・そろそろ日の出か。
絶景だ。。
すーっと朝日が入り込んできてあたりが暖かくなっているのを感じる。
朝日をのんびり眺めていたらすっかり日は登ってしまった。
素晴らしい朝日に目を奪われたもこの地をそろそろ去るとしよう。
千畳敷キャンプ場、見晴らしも最高、水場も綺麗で500円という破格の設定。
来るまでの坂は大変だが、何度も来たいと思えるキャンプ場だった。
麓までは軽い下り坂、まだまだ眠たいが冷たい空気が体を打ち付け、思わず強張る。
昨日入念にストレッチをしたお陰かあまり疲れを感じない。
出だしは順調だ。
とりあえずふもとのコンビニでなにか暖かい物を食べ、補給職を調達しなければ。
ずっとこの道が続けばいいのに。
車もたまに来る軽トラぐらいでとても走りやすい。
今日はまず長門市へ行き、美祢線沿いに南下。
そして別府弁天池、秋芳洞に寄り、秋吉台を走って萩の待ちまで行ってしまおうという計画だ。
今回の秋吉台で四国カルスト、平尾台と日本三大カルストすべて制したことになり行く前からかなりの期待とわくわくが止まらない。
みのりロードと名がつく広域農道を通り長門近くまで行く。
この広域農道は少し内地を通っていてアップダウンがある模様だが、信号が無いことのほうが重要だ。
・・・そして・・・
あっという間に美祢線とも別れ、清流の道という県道31号へ入る。
田舎だ。(*´ω`*)
交通量もぐっと減り、聞こえる音は自分の自転車だけになった。
向かい風だった風向きも変わり、歌を熱唱口ずさむ余裕も出てくる。
もちろん周囲は確認してからだけど。
山道から一転、太陽を強く感じる開けた田んぼ道になった。
近くに水の音も聞こえ、いよいよかなと思い始めると、、、
あまりにも綺麗すぎる。
底がくっきりと見え、透き通ったブルーの池が目の前に広がっている。
あたりは日陰に覆われ、涼しげな水の音だけが響く。
周りには人もおらず、ふっふっふまたまた独り占めだ。
早起きは三文の徳というが旅人はみんな思っていそうだ。
しかし思ったより反射してしまう。PLフィルター買っておけばよかった。
弁天厳島神社に参拝し、湧き水をしこたま汲む。さて次へ進むか。
別府弁天池から秋芳洞までは目と鼻の先。
THE・田舎
山間の中で平らな場所に目一杯田んぼが広がっている。
いろいろな虫や鳥の音があたりを包み込んでくる。
東京では絶対に感じることのできない空気感。
秋芳洞手前には多少短いがサイクリングロードも整備されていた。
ぶっちゃけ田舎の幹線道路以外なら交通量もほぼないので、実質サイクリングロードだと思ってるが、超田舎にサイクリングロード需要はあるのだろうか。
・・・・・
田舎道を走っていると大型バスも何台も停車できるようバス停や建物が急に並びだした。
案内所にあるサイクルラックに自転車を止め、いよいよ日本最大級の鍾乳洞「秋芳洞」に到着だ。
わくわく
昭和の匂いを感じる入場口だ。
バブル期はさぞ多くの人が訪れたのだろう。
目の前のメインストリート、一応活性化のために博物館や記念公園も整備されているが、やはり廃れてるかもしれない。
まあ、この廃れっぷりが好きで、地方観光地によく行くのだけど。
入場口を過ぎると、冷たくてひんやりとした風がやってきた。
すぐ隣にとても綺麗な小川が流れ、木陰が気持ちよい林の中の通路の歩いていく。
しばらくすると、ざざざと音を立てて大きな縦穴が表れた。
涼しい。。
尋常じゃないくらいに水がきれいだ。
透き通ってそこがはっきりと見える。
洞窟の中に入ってみると今までの鍾乳洞では考えられないような大きな空間が広がっていた。
これこそ千畳敷と呼んでよいほどに。
足元に気を付けながら、はえーほえーと呟きながらのんびり進む。
反射がとても美しい棚田?
数百万年と時をかけ神秘的な光景が生まれていて、さらに成長し続けている。
地球の凄さを改めて実感する。
・・・最深部まで到達し、またまたのんびりと来た道を引き返す。
秋芳洞の全長は1kmほどで30~50分あれば全部を見て回ることができる。
百枚皿
上部から段々と皿?というより棚田が並んでいる。
終始、洞窟澄んだ空気と水の反響音とを味わうことができる。
壁面の反射が美しい。
出口に近づくと暖かい空気が流れてきた。
新緑の世界に戻ってきた。
涼しげな小道と少しだけ寂れた道を抜け、観光会館にあるレストランに寄ってみる。
なにやらテレビでも紹介された名物らしきごぼう麵を頂いてみる。
ごぼうの香りが良く、出だしがしっかり出ていて、ごぼうだけなのに全く飽きない。
あまり期待していなかったが想像以上にごぼうの量も多くとても美味しい。
しかも安い!
さて、腹も苦しいほど膨れ秋芳洞も行ったことだし、そろそろ上にある秋吉台に向かうとしよう。
・・・秋芳洞から秋吉台までは少し上り坂が続く。
先ほどの涼しさが嘘のように太陽が照り付け、汗が滴り落ちてくる。
うっ、、、吐きそう。。。(食べ過ぎ)
胃腸が弱くなっていたことと食休みの大切さを痛感した。
少しずつ、ゆっくりゆっくり登っていると段々と空が開けてきた。
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